The Paperback Art 出展紹介 [1]
吾郷屋
2007年よりサラリーマンの傍ら「吾郷屋」として独学で手製本の活動を開始。
2017年「手製本・紙の造形 吾郷屋」として独立開業、実店舗を出雲市平田町にオープン。
造本から装丁、デザインまで、すべて手作業で制作しております。
あなたの妄想を刺激する一冊になれば幸いです。
■ 旅ケース
なぜか昔から島根県西部への旅が好きで、その際に必ず携行していたのがつげ義春さん著『つげ義春とぼく』です。
夢の世界と現実を行き来するつげさんの作品、その中の1ページをモチーフに、紙のはめ込みで箱の表、内側にデザインしました。
装丁は、石州半紙に蜜蝋を染み込ませた、丈夫で撥水できるフランス装としました。
半紙、蜜蝋共に県西部の産品なので、旅の記憶がよみがえります。
→ 吾郷屋
芥子川亜紀
詩人・創作家
えほん、写真詩集、雑誌執筆、コピーライティング、創作手芸、造形など様々な創作活動をしています。
■ 旅路を寛溶ぐお宿にて
夏目漱石『草枕』に装丁。
旅館で寛ぎながら味わっているようなイメージで、お布団とこたつのシンプルなお部屋(多分6畳間)をご用意しました。
栞になっている漱石先生を、寝かせたり座らせたりして遊べます。
とかくに生きにくい世の中であっても「どれほどか寛溶て、束の間の命を~住みよくせねばならぬ」美しい描写に拘った本文に、より陶酔出来るであろう、ふわふわのお布団です!
→ 芥子川亜紀
うさうらら
触れるたのしさをお届けしたくて「卯楽々堂」の屋号で手製本制作をしています。
■ 『きもの』幸田文
今回素材に選んだのは幸田文さんの『きもの』です。
4つに分冊して銘仙という紬のきもの地で表紙を張り、箱に収めました。
この本(ハードカバー版)の、簡素ながら端正な雰囲気を継承した特装版に仕上がったと思います。
箪笥からきものを拡げるように、本を拡げていただけたらうれしいです。
→ うさうらら
・mame 柴田尚美
手製本といろいろ
■ 『園芸家12カ月』カレル・チャペック
ドイツ装仕上げ。
花を愛したカレル・チャペックの繊細で力強いニュアンスをイメージし、花柄の壁紙とクロスを使用。
■ 『春宵十話』岡 潔
上製本仕上げ。
数学者の岡潔の日本人としての凛とした視点の中から出る言葉を和紙で包み表現しました。
オグラチカコ
千葉県で本屋をやっています。
そのかたわら絵を描いたり文を書いたりしています。
■ 『夢十夜』夏目漱石
■ 『ひとり暮らし』谷川俊太郎
本を読んだ感想を装画にしました。
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