The Paperback Art 出展紹介 [3]
mari
「手製本」に魅せられて、本や本のようなものを作っています。
■ 『快楽主義の哲学』澁澤龍彦
■ 『吸血鬼ドラキュラ』ブラム・ストーカー
作家から提供を受けたシルクスクリーン作品を手すき和紙にプリントし、イメージされる本をチョイスし表紙とした。
タイトルは活版で箔押ししているが、地震により崩れた活字棚が復旧せず、欧文活字を使用した。
また、和紙の保護及び表紙を見せることを目的として、透明なアクリル板を加工しケースを制作した。
ケースは自立が可能で、オブジェとしての本の機能も持っている。(シルクスクリーン:Tenki)
→ mari
吉原文子
写真・製本を学び、時々作品を作って発表しています。
■ BILLEDBOG UDEN BILLEDER
アンデルセンの「絵のない絵本」(新潮文庫)を、物語をイメージした写真を添えて、ドラポルテ製本で糸かがり綴じに仕立て直しました。
森本歩子
自作の短い文章や物語を、小さな本(豆本)にしています。
和紙や洋紙、アンティークと現代の素材など、異なる要素を組み合わせています。
■ 『心の青あざ』フランソワーズ・サガン
小説と著者の独白で綴られた作品に漂う繊細さを、和紙やアンティークの布で包み込んでいます。
■ 『人生のちょっとした煩い』グレイス・ペイリー
10の短編それぞれの世界を色や素材、製本で表現しています。
→ 森本歩子
やなぎ
1996年生まれの埼玉県出身。
2018年御茶の水美術専門学校卒業
同年10月にMotoya Book Cafe Galleryにて初の個展[「新卒うさぎ展 ~わたしの四コマライフ~」を開催。2022年コミックマーケット100参加。
現在、平日は土器の実測員をしつつエッセイ漫画「土器うさぎ」を連載中。
■ 『きみの友だち』 重松 清
私は雲と電柱が好きなのですが、この本がキッカケと言っても良いかもしれません。
友だち関係や自分って何だろう、みんなって何なんだろう…と悩んだ時に読み返すのがおススメです。
「そっけない」主人公がどんどん愛おしく感じられたら幸いです。
→ やなぎ
渡辺 恵
武蔵野美術大学短期大学部美術科専攻科修了
近年、銅版画を中心に制作
家の奥に眠っていた古い文庫本を装丁し直しました。
■ 『刺青・秘密』
質感が有るロクタ紙をベースにして、布をモチーフにした版画をかけました。
肌の肌理を感じていただけたらと。
中にも数点、小品を入れています。
■ 『在りし日の歌』
読む本からオブジェ的なものに変化させたくて作り直してみました。
ページを蛇腹に繋げて、表、中に版画の小品を入れています。
→ 渡辺 恵
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