The Paperback Art 出展紹介 [1]
えほん定食


絵を描き、文を考え、手製本して絵本を作っています。
今回初めて布と金属を組み合わせた製本に取り組みました。
表紙に窓を開け、そこにエッチングで模様を付けたリン青銅のプレートを貼っています。
■『注文の多い料理店』
縦縞の布は北九州の小倉織。
大好きな布地で、作品の不穏なイメージに合うと思い使用しました。
■『金子みすゞ名詩集』
金属板のデザインは「お魚」という詩から着想を得ています。
→ えほん定食
凱留狗工房


メタル加工担当しがゆうこ・製本担当quuの二人からなるユニット
■『生者と死者』 泡坂妻夫
消える短編小説が入っているお話です。
雪のように溶けてしまう前に、何本もの栞で鎖をつけてしまいました。
作者さんからしたらなんと無粋なと怒られそう。
裏表紙に、読み方の説明が記された文庫本の帯を参考までにつけておきました。
→ 凱留狗工房
奈良都民


奈良県限定発売商品のデザインコンペをきっかけに奈良通いを始めた東京在住のグラフィックデザイナー。
■『アマニタ・パンセリナ』
中島らもによるドラッグ道中記。
作中、酩酊の様子を「子どものくるくる遊び」と語る一節があったので、子どもの落書きの様なタッチでキノコやケシの花のブーケを描きました。
■『危険な関係』
フランス革命直前、爛熟した貴族社会で起きる「恋愛ゲーム」を往復書簡で綴る小説。
手紙による激しい言葉の応酬から浮かび上がる人間関係の緊張と瓦解を文字だけで表現すべく挑みました。
→ 奈良都民
・mame 柴田尚美


本といろいろ
■『池井昌樹詩集』
創作製本仕上げ。
本のなかのイラストから抜粋し、刺繍して表紙に仕上げました。
繊細、優しさ、弱さ、強さ、匂い、音の背景…
そんなものを自分なりに表してみました。
芥子川亜紀


詩、写真、裁縫等の創作家
■純喫茶芥川
芥川龍之介著「侏儒の言葉」より名言
「人生は一箱のマッチに似ている〜」から
これを執筆した頃の晩年の芥川をイメージしたイラストを描いて、昔の喫茶店に置いてあった様なマッチ箱を創り、架空のお店「純喫茶芥川」としました。
箱を開けると、布製のマッチを並べたブックカバーになっており、ふわふわで手の内にしっくりくる仕上がりです。
落ち着いて本を読めそうです。
お手に取ってみて下さい。
→ 芥子川亜紀
ギョーマンちめこ


手づくり絵本大好き人間として、色々なアートブックのグループ展に参加してきました。
■『ぶんこぼんのない文庫本』
作風は「おバカ本」。
ことは遊び、苦しい駄ジャレ、家庭で出た不要品を使うなど、安あがりの活動をしています。
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