The Paperback Art 出展紹介 [4]
mari
本や本のようなものを作っています。
■『シッダールタ』
釈迦の修行時代を描いた、ヘルマン・ヘッセ『シッダールタ』を同じ装画で2種類制作しました。
茶色の一冊は、ブータンの手漉き紙を表紙に、見返しは悟りの鍵となる川の流れをイメージしたタイのレースペーパーなどを使いました。
本文は、読み古しで小口が広がったものを使っています。
緑色の一冊は、プリントペーパーの裏側を使っています。
表紙はいずれも、市川ともかさんの原画をシルクスクリーンプリントしました。
→ mari
うらたさおり
本やコラージュの作品を制作しています。
■『星の王子さま』
砂漠の色合いとキラキラした星をイメージしました。
“おとなの人ってものは、よくわけを話してやらないと、わからないのです”が敢えて文字は入れませんでした。
悲しいことに自分もそういう「おとなの人」な時があります。
素直に感じること、想像することを忘れたくないものです。
このお話を初めて読む人も、昔読んでいてもう一度懐かしく読む人もそれぞれの心の中にいる王子さまと会えますように。
→ うらたさおり
にへいますみ
創作絵本を作ったり、絵本作りや製本のワークショップやサポートをしています。
■『詩の力』
■『詩の原理』
絵本のストーリーを考えたり、誰かのストーリーに触れたりすることともつながっていると思うのですが、日常の中で、ちょっとした面白い物事や、心が動いたり風通しが良くなる瞬間が好きで大切です。
扉や西イズミ
■『山頭火俳句集』夏石番矢編
この夏切手の展示に行き、小さく鮮やかな紙片の心地よさを感じた。
切手をベタベタと貼ったような装丁にしたいと考えていたら、読んでいた本に唐突に山頭火のエピソードが出てきた。
大酒飲みの自由律俳人。俳句集を読むと、一句一句が短い手紙のようだった。
造本に関しては、以前文庫をハードカバーに仕立てたら少し読みづらくなったので、表紙を薄く作った。
「水音のクローバーをしく」という句が好きで小口を水色と黄緑にした。
→ 扉や西イズミ
kosuzugiyo
鉛筆画・手製本・絵本制作がライフワークです。
■『蜘蛛の糸・杜子春』芥川龍之介
和紙で文庫本改装
本来登場する蜘蛛とは一味変えて、メカニっクなロボキャッチャーをあしらいました。
読む度に、初めて読んだ時のように、子供の頃と同じように、考えてしまいます。
仏様も今では難易度が上がっているのではないかと想像します。
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