Book Lovers 出展紹介 [ 06 ]
千星
■うつつを編む
朝に髪を編んで支度するように、うつつを編む。
夜には解いて、また朝が来て。
編んでは解いてを繰り返す。
それに意味があるのかも分からない。
それでも朝が来るから。
今日もうつつを編んでいる。
縦書きの左綴じで、読み進めると戻っていくような浮遊感と、透けた紙で境目の薄さを表現しました。
→ 千星
扉や 西イズミ
■ほんといただきます
望むと望まざるに関わらず、ライフスタイルが激変してしまう昨今。
ふと、だいぶ前に作った豆本を読んでいたら、かつても今も変わらぬ自分の食欲がなかなか熱かったので「サイズを大きくしてたくさんの人に読んでもらいたいな」と思って制作しました。
「たくさん」と言っても手製本なので数えられるくらいの冊数です。
選ばれし食欲の民のみなさまにお手に取って頂けたら幸せです。
→ 扉や 西イズミ
三上 愛
体にまつわる事柄をテーマに布や和紙を染め、本の形で作品を制作しています。
■もよう譚/花の中で眠る
箱を開くと、くぼみに折りたたんだ布が入っています。
実家にある寝具からイメージし、布を染めて加工しました。
布に転写した模様は、架空の寝具の花模様です。
箱を包む和紙は毛布の手触りを表しています。
コロナ禍の空白を眠ることで回復する話を形にしました。
→ 三上 愛
にへいますみ
日常の中で、ちょっとした面白い出来事や心が動く瞬間が好きです。
絵本のストーリーを考えたり、誰かのストーリーに触れたりすることも、そんな瞬間とリンクする感じがします。
■あるクリスマスの本
クリスマスツリーの絵本。
表紙に通した紐で吊るして飾ることも。
今は3月で季節外れですが、12月に飾っていただけるとうれしいです。
創作絵本を作るほか、絵本作りや製本のサポート、ワークショップなどもやっています。
前田とまき
会社員をしながら「日曜アーティスト」を名乗って趣味の創作活動をしています。
2年前にこちらの展示がきっかけで、自分でも手製本をしてみるようになりました。
■日曜アーティストの脳内回顧展
アート活動に関するポートフォリオをつくりました。
本文は蛇腹で、カバーは三面。
マグネットでパタンと閉じられます。
これからも、楽しく手製本の世界を学んでいきたいと思います。
→ 前田とまき
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