石塚智寿 個展 [ 無意識の下層から ]
ベルリン在住の画家による、6年振りの東京での個展になります。
近年は実在の人物や風景を描くことも増えて来ましたが、元々はテーマを決めずに、描いている過程で現れてくるイメージを拾っていく、というのが僕の基本の制作スタイルです。
まずは色と線によってカオスを生み出すことに集中し、そしてそのカオスをじっと眺めていくことでイメージが浮かび上がってきます。
どうしてそのイメージが出て来たのかは、自分でもよく分かりません。
毎回が新しい発見で、その都度自分でも驚かされます。
しかし、そのイメージが一見どこからか降って湧いたように現れたようなものであっても、それを良しとして、最終的にひとつの作品として完成させるのは僕自身なので、そこではやはり、僕個人が持つ感覚・感性が最も大事な要素であることは言うまでもありません。
そしてこの感覚・感性は、言葉によらない、言い換えると、意識ではない無意識の分野に属するものだと思うので、僕の絵は、自分の中に存在するものだけども意識の届かない、とてつもなく広大な、無意識の海の中に沈んでいるイメージを引っ張り上げたようなもの、と言えるのではないかと思うのです。
2019 / 10 / 9 (Wed.) ~ 10 / 20 (Sun.)
※月曜・火曜 お休み
※要ドリンクオーダー
※入場は、閉館の30分前まで
※最終日 – 18:00まで