The Paperback Art 出展紹介 [3]
吉原文子


写真・製本を学び、時々作品を作って発表しています。
■『のはらうたⅡ』
「ピアノヒンジバインディング」(と表記のものがありました)で仕立て直しました。
素材の組み合わせや形によって表情が変わるのでアレンジするのがとても面白いです。
扉や 西イズミ


■よい匂いのする一夜
違う本を使用するつもりだったが、古書店でこの本を見つけてしまった。
タイトルが良かった。
何の匂いなのか。なぜ夜なのか。
ついページを開くうち、ああしようこうしようと思い始めた。
小説はもとより、美食で知られる池波正太郎の旅本。
まさに匂い立つような素晴らしい時を過ごす一方で、食べ過ぎ飲み過ぎで痛風の発作を起こしてもいる。
旅先なのに、持病があるのに、素知らぬ顔で不摂生。
読者は昭和に旅することになる。
令和の今も現役の宿が多い点も驚き。
→ 扉や 西イズミ
にへいますみ


創作絵本をシンプルな製本で手作りしています。
■ 怪談
■ あの世の話
今夏、外気がサウナな連日に、納涼で文庫本「怪談」「あの世の話」を手製本しました。
霊感はない身ながら、その世界にリアル感がある知人の興味深い話もきっかけに。
2冊それぞれの出版社で、サイズが数mmほど違うことも驚き。
だんだん、手製本そのものが、本の世界観をイメージ化し読み手の心に響く本のアートの奥深さ・面白さを知りつつあり。
実際やるとなかなか四苦八苦ながら、文庫本の装丁、新鮮で楽しいです。
うらたさおり


長野県在住の元製本屋さんで、普段はコラージュとアクリル絵の具を組み合わせた平面作品を制作しています。
■ 老人と海
紙を貼り合わせる時にできるシワ。
いつもなら「あっ!」ってなるところですが、
今回「老人と海」という本の装丁を考えるにあたり、このシワを海に見立てられないかと考えました。
シワを上手くコントロールするのが難しかったですが、老人の”老い”と海の”波”を表現しています。
→ うらたさおり
ギョーマンちめこ


おバカ本つくってウン10年、東京展絵本の部屋(上野)、ライブラリー展(神宮前)、books展(銀座)など手づくり本のグループ展に長~いあいだ参加してきました。モトヤさんとのおつきあいも10数年になります。
■ 紙の月
「紙の月」というタイトルに惹かれ、30数人の方にその人が思う「紙の月」を描いてもらいました。
来場された方も是非、あなたの思う「紙の月」を残していってください。
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