The Paperback Art 出展紹介 [3]
扉や 西イズミ
豆本やオリジナル手ぬぐい、猫の雑貨を作っています。
■ グルメのための文藝読本
食べ物の絵をたくさん描きたいなと選んだ本。
どんなメニューを描くか考えている時ふと紙を着色したくなった。
バットにインスタントコーヒーを流し込み紙を浸す。色がついたら洗濯物のように干す。
「よく乾かしたものがこちらです」と見てみると、ムラが出来て良い感じ。
ついでにフワッとさせたくなり、ボール紙にスポンジを載せてから紙を貼り付ける。
適当にちぎりながら。料理のようで楽しかった。
見返しに明るい黄色を使っています。
→ 扉や 西イズミ
さとうあづさ
東京在住。
小さくてかわいいものを作っています。
■ Pride and Prejudice I
■ Pride and Prejudice II
ジェーン・オースティンの「高慢と偏見」上下巻をハードカバー製本・装丁しました。
和書ですが、洋書に見えるよう表紙と背表紙に英語のタイトルと著者名を入れています。
文字部分はインクとパウダーを熱してエンボス加工し、イラスト部分は絵の具で彩色した紙のパーツで貼り絵を作って少し立体的に仕上げました。
表紙には主役のエリザベスと相手役のダーシーをそれぞれ配し、花で囲んでかわいらしい雰囲気を目指しました。
→ さとうあづさ
吉原文子
写真・製本を学び、時々作品を作って発表しています。
■ のはらうた1
交差式製本で仕立て直しました。
素材の組み合わせや形によって表情が変わるので、アレンジするのがとても面白いです。
佐藤りえ
造本作家
Miniature Book Competition 2017においてDistinguished Book Award受賞。
豆本から函入りの特装本まで、多様な手製本を手掛けています。
屋号は〈文藝豆本 ぽっぺん堂〉。
■ エヌ氏の遊園地
講談社文庫版の星新一作品のうち最初の一冊「エヌ氏の遊園地」。
小学生の頃から持ち続けた愛読書の完全再現(ただしハードカバーで)。
表紙・見返しともにブンペルのホワイト色を使用、カバー要素をすべて手描きしました。
一発勝負の出来を手に取ってご覧ください。
→ 佐藤りえ
前田とまき
日曜アーティストの工房
■ 檸檬
梶井基次郎さんの『檸檬』は、よく旅先で文庫本を持ち歩いて読んでいました。
旅の途中で急に読みたくなって、現地の本屋に飛び込んで買ったりもしたので、実は自宅に何冊もあります。
今回のデザインは、あえてレモンとは真逆の、シアノタイプという写真技法を使った青色の表紙に、昭和21年当時のレタリングを再現。
見返しに明るい黄色を使っています。
→ 前田とまき
にへいますみ
普段は、絵本づくりのための製本をしています。
■ フロイト「精神分析入門」上巻
■ フロイト「精神分析入門」下巻
表紙の色は、上巻のクリーム色が心の表層、下巻の茶色が心の奥底をイメージ。
読むときに、しっくりして楽しいなと感じられることを軸に、紙・タイトル、花布やしおりなどを組み合わせました。
紙の種類は、表紙がNTラシャ、中見返しが和紙。手になじむような温かみを意識して、少しザラッとした紙質に。
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